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担保権の物上代位性

さて、物的担保(担保物権)は、その性質により下の4つの特徴があります。これが基本ですから、これを元に、お話していきます。今回はエの物上代位性です。


ア.付従性  (ふじゅうせい)
イ.随伴性  (ずいはんせい)
ウ.不可分性 (ふかぶんせい)
エ.物上代位性(ぶつじょうだいいせい)


エ.物上代位性(ぶつじょうだいいせい)

物上代位性とは、担保物権は担保に差し入れられた物の売却・賃貸・滅失などがあっても消滅せず、担保物権を設定した者が受け取るはずの代金(売却の場合)、賃料(賃貸の場合)、保険金・損害賠償金(滅失の場合)の上にも、効力が及ぶという性質です。


例えば、AがBの建物に抵当権を有していましたが、その建物は家事で消失してしまいました。もはや建物はありませんので、担保価値はなくなってしまいます。しかし、Bはその建物に火災保険を掛けていたため、保険会社から火災保険がおりることになりました。


その火災保険代金に、担保権の効力を及ぼすことが出来ます。対象物が姿を変えたのですから、担保権の身代わりになるのです。このような身代わりになる性質を物上代位といいます。


簡単に言うと、虎は死して皮を残すというでしょう。家が死して、保険金を残す。旦那さんが亡くなって、旦那さんの身代わりの生命保険に、奥さんが物上代位して、笑っているようなものです。つらいね、旦那は。頑張ろうね。


過去問

抵当権の目的物が滅失した場合には、抵当権の効力は、その滅失により目的物の所有者が受領<すべき金銭にも及ぶ。(58-3-4)


ヒント 対象物が変化したものにも効力が及ぶのが、物上代位です。



★以上が、担保権の特徴です。この特徴をしっかりと理解して、抵当権、質権など、個別の担保物件の特徴を押さえていって下さいね。

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